症例の検討と反省
重度四肢まひ(ポリオ後遺症)症例の検討と反省
原田 文子
1
1兵庫県リハビリテーションセンター
pp.299-303
発行日 1972年8月9日
Published Date 1972/8/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518104254
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はじめに
昭和45年6月から46年2月まで入院し,退院後から現在に至るまでフォローアップを継続した一成人ポリオ後遺症四肢まひ患者を,症例としてとりあげた.この患者は,身体機能的な面のみならず,心理的,教育的,家庭的,社会的多方面に解決されるべき問題を持っており,医師,看護婦,ケースワーカー,職業指導員,心理判定員,PT,OTなど,リハビリテーションチームによるチームアプローチが不可欠であった.わたしはOTがこのチームアプローチの中で,その一員としてどのような役割を持ったか,治療過程を記述する中で振り返り,若干の考察を行なってみたい.
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