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「対症看護」の必要性
内田 郷子
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1聖路加病院内科
pp.46-47
発行日 1961年8月15日
Published Date 1961/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661911455
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臨床にたずさわる看護婦として,毎日いろいろの患者に接するわけだが,その中には,症状のきわめて,はつきりとしている者もあれば,一見何の変りもない人もいる。そこで,はじめから診断がついて,入院してくれば○○の看護の方法を,習つたように計画をして実行をすれば良い。しかし,実際の病室においては,そのように典型的なものは少なく,多少はいろいろの病気を合併していて,教科書通りに行くものでない。
そして,私共の取扱う患者は刻々と変る社会を背景とし,その中にあつて病気のために生活の一部が病院に移されるわけであるから,生活も,物の考え方も,病気に対する知識も社会と同じく変化して行くものである。
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