美しいヒフをつくる医学 美容の焦点・3
香りの美容—夏の美容
安田 利顕
1
1関東逓信病院皮膚科
pp.27-28
発行日 1958年7月15日
Published Date 1958/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910640
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気温が高くなると,汗をかきやすくなります。蒸し暑いと感じるのは,空気の湿度が高いためであるとは誰でも知つています。毎朝の出勤の時に,満員の電車にとびのつてみると,室の中から,むつとするような気持の悪い人の臭い—人いきれが私たちの鼻に迫つてくるのは,こういうときです。別のことばでいうと「汗臭い」。
こんなとき,毎日いろいろの人に接する機会が多い看護婦さんたちが,まず気をつけなければならないことは,他人に嫌な気持を与えないことです。医師が消毒薬の臭が服にしみこんだままで,パーティに出かけるのもエチケットに反していますが,看護婦が汗臭い感じを患者さんに与えるのも,不愉快なものです。
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