美しいヒフをつくる医学 美容の焦点・4
日焦けの美容
安田 利顕
1
1関東逓信病院皮膚科
pp.59-61
発行日 1958年8月15日
Published Date 1958/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661910671
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夏の旅は日光を受けると,誰でも肌の色が黒くなつてきます。それに,夏の間は,小麦色にやけた肌をみると,いかにも健康そうでピチピチした若さにあふれた感じを与えます。もつとも,前後もわからないように,真黒にやいて,白い眼だけをぱちぱちさせているのは,美しいと感じるよりも,この人は大部無理をしたなあという感じを与えます。行きすぎは,矢張りよくありません。
私たちからみると,小麦色に肌をやくことは決して悪いこととは思えません。それに小麦色の肌をしていなかつたら,一夏中海にも山にも行かなかつたようにみえて,夏の終りに友達に会つたとき,恥しい思いをすることもあるでしようから。
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