発行日 1954年8月15日
Published Date 1954/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909622
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長年外国生活になれた日本人でも,年をとると,どうしても日本の生活がなつかしくなるものだそうです。青畳にゆかたがけであぐらをかく気分や,「米のめし」や,味噌汁とたくあんの味に,やもたてもたまらない郷愁を感じるのだということです。
御飯と味噌汁とつけものから切りはなせない日本の食生活を,貧しさの故だと割切つてしまえばそれまでですが,農家の漬物部屋などのきまざまな樽に漬け込まれた,いろいろな漬物のある風景をみると,やはり私たちの血のなかを流れる,日本の生活感情のようなものがよみがえつてくるものです。
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