発行日 1954年8月15日
Published Date 1954/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909620
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花びらの落ちつつほかの薔薇くだく梵
咲きみちてばらが散る時,その下にまた,ふれゝばはらはらと落ちそうに咲きみちた花があつて,それが上から落ちてきた花びらのために共に散る風情。
ちようど,このような風情の女を私は知つています。胸をわずらつた青年と結婚して青春の日々をひたすら看病に捧げた,みち子さんという人です。
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