看護学講座
榮養學
原 實
pp.36-40
発行日 1947年7月15日
Published Date 1947/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906217
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
第2節 脂肪とリポイド又は類脂體
脂肪は其天然に存在する性状から之を液状をなす脂油又は油及び固形を示す狹義の脂肪とに分けられてゐる。又脂肪やリポイドの理學的特徴とも云ふべきは,種々の有機溶劑例へばエーテル,アルコール,アセトン,ベンゾール,クロロフオルム等に溶ける性質をもつ事である。脂肪の一般比重は水より輕く,固形脂肪では溶融點低く,又一般に熱傳導度も低い,其他脂肪の理化學的性質を表はすために屈折率,沃素價,鹸化價,アセチル價,ヘーネル價などを以つて比較されてゐる。
脂肪とリポイド又は類脂體とは理學的によく似てをり生體内には混在されてゐるが,兩者の化學的性質や生化學的意義は異つてゐる。
Copyright © 1947, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.