看護學講座
個人衞生
橋本 寛敏
pp.42-48
発行日 1946年12月15日
Published Date 1946/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906156
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野外運動
大筋肉の鍛錬ばかりでなく,大自然の氣象の變化に對する抵抗力を養ふにも適する。人工的環境に馴れた都會人には大自然の懷に飛び込み,大古の人類の原始的生活に近い活動をする。魅力がある。而して文明生活によつて生じた弱點(家畜の弱點に似たもの)を矯正する結果ともなる。原始生活に歸ることによつて,原始人の強さを囘復する。
缺點は人工的環境に馴れて大自然の氣象變化に對して弱い抵抗力を有する者が,突然自然の氣象激變に遭遇して,身體を害し,甚しきは生命さへも奪はれる危險があることだ。それで登山する者は食糧,天幕,衣類の準備を周到にし,良き教導者に從はねばならぬ。
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