連載 臨床実践
ナースが防ぐ・治す廃用症候群 リハビリテーション技術のルネッサンス・6
小児科領域の患者の廃用症候群治療
椎野 泰明
1
1社会保険広島市民病院リハビリテーション科
pp.572-576
発行日 1999年6月1日
Published Date 1999/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905862
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はじめに
今月は小児科からの紹介の症例を提示する.小児科からの紹介は3年間で30名と比較的少ない.そのうち当院のような急性期の病院でも,脳性麻痺が4児ともっとも多い.そのほか低酸素脳症が3児,顔面麻痺,頭部外傷,脳幹部血管腫,肺炎,てんかんなどが2児である.そのほかの疾患は1児ずつで,たとえば肺動脈狭窄症,脳腫瘍,ジスロフィー,先天性骨形成不全,皮膚筋炎,急性脳炎,脳出血,ギランバレー症候群,水頭症,重症筋無力症,精神発達遅滞などである.
上記のような疾患による廃用症候群の治療にあたっては,小児科医と看護婦の連携が他科にも増して重要である.また,特に患児の母親が関与することで理・作療法士にとっても難しい問題を含んでいることがある.
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