連載 臨床実践
ナースが防ぐ・治す廃用症候群 リハビリテーション技術のルネッサンス・12
循環器科領域の患者の廃用症候群治療と本シリーズの総括
椎野 泰明
1
1社会保険広島市民病院リハビリテーション科
pp.1150-1154
発行日 1999年12月1日
Published Date 1999/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905994
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はじめに
本シリーズも今月でいよいよ最終回である.今月はまず循環器科からの症例紹介をとりあげ,そのあと読者から質問のあった「痙性麻痺への対応」について回答をのべたい.また最後に,これまでさまざまな科から紹介された廃用症候群の問題点とその対応を概括的に示し,総括したいと思う.
さて,循環器科からの紹介症例であるが,最近5年間でわずかに13例である.これは当院が心疾患リハビリテーションの認可を受け,看護婦を中心に廃用症候群治療を行なっていることも関係しているのかもしれない.紹介患者は心不全3名,閉塞性動脈硬化症2名,心筋梗塞2名などである.
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