連載 臨床実践
ナースが防ぐ・治す廃用症候群 リハビリテーション技術のルネッサンス・5
産婦人科・未熟児新生児センター領域の患者の廃用症候群治療
椎野 泰明
1
1社会保険広島市民病院リハビリテーション科
pp.482-486
発行日 1999年5月1日
Published Date 1999/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905843
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
今月号は産婦人科と未熟児新生児センターからの紹介症例である.リハ科にとってはこの2つの科からの紹介はまれである.しかし我々はどんなに稀有な症例でも,いったん患者が廃用症候群を発症し治療を依頼されれば即座に対応しなければならない.
さて産婦人科からの紹介で多いのは,産科センターからの切迫早産患者の廃用症候群で,すでに1997年1月から2年間で17症例を経験している.現在我々の重点対象疾患である.これに対して婦人科からの紹介は非常に少ない.この5年間で子宮頚がん,子宮肉腫(症例1),卵巣がんの3例にすぎない.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.