フロントライン'99 看護とは
がん体験を看護に生かす—患者体験でみえてきた私の看護,人生
土橋 律子
1
1患者会・支えあう会
pp.461-465
発行日 1999年5月1日
Published Date 1999/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905839
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
1989年〜92年にかけてがんと向き合う体験をしました.看護婦になって14年目です.それまで大学病院の肺外科・ICU・消化器外科などで臨床経験を積み,大病院ならではの難病の方や先端医療で救命される最重症の方,濃厚治療の甲斐なく亡くなられる方などの看護を通じて自分なりの看護観を持ち始め,看護の手応えと醍醐味を感じ始めていました.
10年目頃からは管理職の末席にも座り,病棟管理業務のほかに各種院内会議や併設看護学校・地域の看護専門学校での講義などが加わり,時間などのやりくりに四苦八苦しながらも,表面的には順風満帆でした.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.