特別記事
倫理的ジレンマに関する統計的研究—保健・医療・福祉の5つの専門職の比較
渡辺 裕子
1
,
関 啓子
2
,
輪湖 史子
2
1駿河台大学経済学部
2(財)東京都神経科学総合研究所
pp.1046-1052
発行日 1997年11月1日
Published Date 1997/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905466
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
高齢者の増加が著しい今日,公的介護をどのように行なうかが重大な論点となっている.厚生省が21世紀に向けての介護基盤として導入をめざしている介護保険制度では,従来の行政を中心とするサービス供給体制から,医師,保健婦,看護婦,社会福祉士,介護福祉士などの専門職を中心とする体制に移行する.
このような体制になれば,これまで以上に専門職間のチームワークが問題になってくるであろう.お互いの職務を理解しあい役割分担と責任を明確にするとともに,多種多様な援助を統合していくことが要求される.そのためには保健・医療・福祉の専門職相互のコミュニケーションを円滑にしていかなくてはならない.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.