特集② 現場のジレンマと向き合う技法 倫理的意思決定の「4ステップモデル」を活用しよう!
保健師は日常の活動のなかで倫理的ジレンマを感じている
麻原 きよみ
1
1聖路加看護大学地域看護学
pp.144-148
発行日 2008年2月10日
Published Date 2008/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664100932
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「倫理」というと,多くの保健師が生命倫理をイメージして「自分には関係ない」と感じてしまう。しかし,保健師は,価値観の影響が強い「健康」や「幸福」に向けて,住民や他職種など多くの人との「関係性のなかで活動する」ため,実は,倫理的ジレンマに陥りやすい職種である。現場の保健師が抱えている倫理的課題を調査したところ,①支援対象者・家族・他職種との関係で生ずるもの,②地域住民という集団が対象であることによるもの,③法や制度に関わるもの,がみられ,多くの倫理的ジレンマがあることがわかった。倫理的な意思決定をするには,倫理についての知識と倫理的課題を論理的に検討する方法を習得する必要がある。
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