連載 病棟の遊びをデザインする・6
子どもたちの遊びを支える看護学校の実習生
多田 千尋
1
,
高齢者・障害者の遊びデザイン研究部会
1芸術教育研究所
pp.178-179
発行日 1997年2月1日
Published Date 1997/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905282
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看護専門学校の学生は3年生になると,授業のほとんどは病院での実習となる.4月から12月までの長丁場を朝の8時から4時まで実習に取り組む.約4週間単位で院内の各科や保健所,保育所など各施設を回るが,その中で小児看護実習は必修科目の1つとなっており,カリキュラム上でも重要視されていることがうかがえる.
実習生は,小児病棟で第一に子どもの発達に合わせた援助,第二に疾病に合わせた援助,第三に子どもの成長・発達の認識を深めるといった,3点を現場で学ぶことに重点が置かれている.しかし,病室にいる子どもの姿だけを見ていると,子ども本来の特性や成長・発達を見落としがちになる.そこで,ベッド上では見られない子どもの表情や動きを実習生につかみ取らせるため,プレイルームで子どもたちと一緒に遊ぶことも実習生にとっては大切な学習となる.
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