連載 病棟の遊びをデザインする・4
リハビリテーションから見た遊び
浅野 信一
1
,
高齢者・障害者の遊びデザイン研究部会
1早稲田医療技術専門学校
pp.1134-1135
発行日 1996年12月1日
Published Date 1996/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905239
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宇宙飛行を終え,地球に帰還してきた宇宙飛行士は,自分の腕が鉛のように重く感じ,歩くことさえもままならないという.これは重力という負担がからだにかからなくなることで引き起こされる廃用症候群の1つとして考えられている.
「病棟に“遊びを”」,という考えが生まれたのは,廃用症候群を防止したいという現場の医療従事者の切実な思いと,さらに疾病の治癒という目標のもとに集団が管理され,ともすると冷たい環境になりがちな病院内において,職員や患者,家族が相互にあたたかいふれあいを求めているからではないだろうか.
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