特集 海外看護事情—日本人看護婦からの手紙
【香港】中国への返還を目前にして問われる看護の本質
野田 美穂子
1
Mihoko Noda
1
1香港アドベンティスト病院ジャパニーズヘルスサービス部
1Hong-Kong Adventist Hospital
pp.36-37
発行日 1996年1月1日
Published Date 1996/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904988
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香港アドベンティスト病院について
私の勤務する香港アドベンティスト病院は,香港島側のミッドレベルというピークに上がる中途に位置し,付近は高級住宅地であるとともに邦人やその家族も多く在住している.当院は私立のミッション系中規模総合病院で,アメリカ式のオープンシステムをとっており,欧米系の患者が多く,邦人も約30%近くを占めている.
当院のユニークな点は,言葉が心配な患者のために日本語の通訳サービスがあることである.そのほか,特殊クリニックも多く,健康推進部ではいろいろなセミナーが用意されており,ハートセンターでは心臓のセミナーもある.また,欧米諸国で専門医学を勉強した経験豊かな各専門医がそろっており,ICU,CCU,24時間緊急外来や検査の設備も完備している.医療スタッフ以外も全員英語を話せる病院は数少ないため,当院は在留外国人にとって,利用しやすい病院といえるであろう.
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