連載 こんな時のカウンセリング・17
死を目前にいら立つ患者への援助
白井 幸子
1
1国立療養所多磨全生園
pp.806-809
発行日 1990年8月1日
Published Date 1990/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900193
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今回もまた,ターミナルケアに関する問題です相談は,東京近郊の病院に勤務する20代の看護婦,吉田千恵さん(仮名)から寄せられ,その内容は以下のようなものでした.
「口数が少なく,死を目前にして苛立つ患者さんにどのように接すればよかったのでしょうか.それ以前の接し方にも問題はあったと思いますが,自分自身の中に,口数が少なく,コミュニケーションがとりにくいタイプの患者さんに対する“逃げ”が,いつも存在しています」
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