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特集 肝門部胆管癌に対する術前胆道ドレナージ
外瘻胆汁の返還は必要か?
Is it effective to replace bile during external biliary drainage?
脊山 泰治
1
,
國土 典宏
1
Yasuharu SEYAMA
1
,
Norihiro KOKUDO
1
1東京大学医学部附属病院 肝胆膵・人工臓器移植外科
1Hepatobiliarypancreatic Surgery Division,Artificial Organ and Transplantation Division; Department of Surgery,Graduate School of Medicine,The University of Tokyo,Tokyo
キーワード:
外瘻胆汁
,
肝門部胆管癌
,
返還
Keyword:
外瘻胆汁
,
肝門部胆管癌
,
返還
pp.309-314
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100155
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要旨
肝門部胆管癌に対する標準根治術は拡大半肝切除だが,黄疸症例が多く術後肝不全のリスクが高いため術前減黄処置は必須である.経皮的,もしくは内視鏡的に外瘻となった胆汁は腸管免疫,栄養的な観点から内服により腸管循環に返還すべきである.黄疸が遷延している症例では外瘻胆汁を戻すことで血清ビリルビン値が低下することがある.胆汁自体が味覚的に内服容易なものではないため,外瘻胆汁の内服を実施するためには減黄処置の時点から患者に説明のうえ理解を得ることに加え看護サイドの協力も不可欠である.適切な指導によりほぼ全症例で外瘻胆汁の内服は可能である.術前症例では減黄当初から返還すべきである.
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