連載 [リレーレポート]いきいき看護研究・12(最終回)
—益田赤十字病院—研究する楽しさを臨床に見つけよう
永見 瑠美子
1
1益田赤十字病院看護部
pp.838-841
発行日 1994年9月1日
Published Date 1994/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904634
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疑問や気づきを研究に
研究は,言うまでもなく新しい発明,発見である.昔から,臨床は研究の宝庫と言われてきたが,臨床での輝かしい研究は,たえず頻繁にあるわけではなく,その題材の中から研究に高めていく能力と,地味で忍耐を必要とする,継続した学究的なかかわりによって実を結ぶものだ.
臨床看護研究は,研究そのものを本業とする研究者を作るためではなく,臨床看護のレベルアップのためにあり,看護実践者の成長,能力開発につながるもの,また,その成果を共有し,仲間がレベルアップできるものでありたい.看護のレベルアップは,自分の課題やチーム,病棟の課題達成に向けてメンバーが研究的にかかわり,その結果を積み重ね,臨床にフィードバックさせていく過程で変化が見られる.
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