病院めぐり
益田赤十字病院外科
岸本 弘之
1
1益田赤十字病院外科
pp.900
発行日 2005年7月20日
Published Date 2005/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100140
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益田市は東西に長い島根県の西端に位置し,平成16年11月1日に美濃郡2町(美都町,匹見町)と合併して,700平方キロを超える広大な面積に人口約55,000人が居住する市となった.鮎で有名な清流の高津川や夕陽の美しい持石海岸,1,000mを超える中国山地の山並み,わさびと紅葉で知られる匹見峡谷など,汚染を知らない風光明媚な自然に恵まれている.また,画聖・雪舟と万葉歌人・柿本人麿ゆかりの地としても有名である.
益田赤十字病院は,益田市外11町村病院組合として機能していた美濃共存病院が昭和29年4月に日本赤十字社に移管されて誕生した.その後,増改築や移転を行いながら発展し,平成16年に創立50周年を迎えることとなった.医療圏域は益田市,さらに山口県東部と島根県那賀郡および鹿足郡(山陰の小京都といわれる津和野町がある)をも含んでいるが,この圏域は日本一の高齢化進行地域,過疎地域である.急性期医療,高度医療を担う島根県西部の中核病院として,エイズ拠点病院,災害拠点病院,がん診療拠点病院の認定を受けており,さらに医師卒後臨床研修病院の指定を受け,平成16年4月から初期研修医指導にもあたっている.
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