連載 病院めぐり
静岡赤十字病院
古川 雄一
pp.224
発行日 2005年2月10日
Published Date 2005/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100181
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静岡市は,平成17年度に政令指定都市に指定されることになっている.その新制静岡市の玄関であるJR静岡駅から徒歩10分ほど北に行ったところに静岡赤十字病院がある.病院の表玄関は旧駿府城の外堀に面しており(旧駿府城の跡地は,現在,駿府公園として市民の憩いの場となっている),病院の上の階からは,晴れた日には駿府公園の向こうに南アルプスの山々とその隣に富士山が眺望できる絶景のロケーションである.
当院は537床のベッド数で,そのうち産婦人科は52床を占めている.病棟は周産期と婦人科が完全に分かれており,患者さんのアメニティーを重視するとともに,院内感染予防にも功を奏していると考えられる.年間分娩数も850件くらいを維持している.しかしながら当院は小児科医師が現在4名と少なく,残念だが現時点ではNICUを標榜する余裕がない.極小未熟児については近隣のNICUのある施設,特に県立こども病院に極小未熟児の入院をお願いしているのが現状であるが,幸いなことに連絡すれば非常に早く対応していただけるので安心して周産期の治療ができる.したがって,市内の各診療所からは合併症のある妊婦さんや早期の前期破水など,切迫早産の患者さんを病院の病診連携室を通じて紹介していただいている.
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