特集 障害は個性である—中途障害の受容と看護
中途身体障害への適応:受容
武田 宜子
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター病院
pp.815-820
発行日 1994年9月1日
Published Date 1994/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904630
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はじめに
「喪失」の意味を持つ体験に対して,「受容」という概念が扱われ始めてから半世紀近くになる.なかでも中途身体障害への受容に関しては,日本の看護関係誌では上田敏氏によって多くが説明されてきた.そして,これらの理論は,ナーバスなこの問題への看護婦の対応に1つの手がかりを与えてきた.本稿では改めて,中途障害者の「障害受容」に関する理論を紹介し,さらにリハビリテーション医療に参加する看護婦が,ケースワーカーでもなく心理療法上でもないところで,この問題にどのように対応しているのかについて述べる.
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