特別記事
看護婦養成と介護福祉士養成の違い
丸山 美知子
1,2
1厚生省社会・援護局施設人材課
2福祉人材確保対策室
pp.528-533
発行日 1994年6月1日
Published Date 1994/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904563
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はじめに
1988年に介護福祉士制度が発足してから,すでに7年目を迎える.介護福祉士は法律により「介護福祉士の名称を用いて,専門的知識及び技術をもって,身体上または精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき入浴,排泄,食事その他の介護を行ない,ならびにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行なうことを業とする者をいう」と規定されている.
制度制定時より介護業務は,「単に介護の技術を提供すれば足りるものではなく,心理学,ケースワーク等の知識に基づいて介護を受ける者を受容し,その身体的,精神的状況に応じて介護ニーズを的確に判断し,必要なサービスを提供するとともに,家族が安心して介護を続けていけるように,適切な助言を行なえることである」と考えられていた.そして教育もこれらに対応できる人材の養成を目標に,教育課程を高校卒業後2年間の修業年限とし,指定カリキュラムは22科目1500時間となっている.
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