特集 あなたと労働組合
私たちの組合結成奮戦記
緑川 恵子
1
1公立昭和病院
pp.525-527
発行日 1994年6月1日
Published Date 1994/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904562
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
組合がない??
公立昭和病院は1928(昭和3)年設立,近隣の9市によって組織され,各市議会から2名の議員が出席する議会により,予算,決算,条例など,病院運営が審議されます.公立病院として,住民の命と健康を守り,地域医療の充実をめざして,救急救命センターも設置,90万市民のなくてはならない医療機関として,信頼され,期待されている中核総合病院です.
ベッドは一般・伝染を合わせ570床,職員約700名.身分は地方公務員になります.看護部定数は,看護婦374名,看護助手39名で,病棟配置は夜勤2人で定数16名,3人夜勤21名,4人夜勤36名の配置,夜勤回数がそれぞれ8.3,9.3,9.9回,と世間で言う夜勤回数もまあまあかな?と思われるでしょう.しかし実際には,病欠者,産休育休とありますので,10回以上,特に疲労度の強い病棟(4人夜勤)ほど13回を下らない現状です.以前に勤めた病院には,すべて組合があったので就職してみて,労働組合のない病院なんて珍しいなあ.きっと皆幸せなんだ!と理解しました.が,時にはお茶一杯飲むこともできない夜勤,若かりし頃やった夜勤内容と違う,看護が濃厚になった?そんな感じでもない,ただただ忙しく,動き回るだけ.休日は疲労回復のためのものとなり一日中ゴロゴロしているだけ.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.