特集 女性看護師の皆さんへ—ケアする男の物語
沖縄県における男性看護職の実態—活躍の場を模索する男性看護職たち
仲本 勉
1
1沖縄県立南部病院
pp.1028-1031
発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904073
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わが国の看護職(保健師,助産師,看護師,准看護師)に占める男性看護職の比率は,2000年の統計で約4%(4万3606人)である1).これに対して沖縄県では11.2%(1429人)と全国比率の約3倍の男性看護師がおり,社会的に認知されつつあるが,それでもまだ少数派といえる.
人口10万対の看護職数は2000年の全国値は869.7人,沖縄県は969.1人と全国値より多い(表).沖縄県の看護職の総数は1988年以降,人口10万対で全国値より多くなっており2),看護職の総数が少ないために男性看護職の比率が高いというわけではない.またもともと,沖縄県に男性看護師が多かったわけでもない.1973年に2.5%(43人)であった沖縄県内の男性看護職の比率は,1984年には5.2%(334人),1994年7.2%(720人)と増え,2000年には前述のとおり11.2%となった.沖縄県で急激に男性看護職が増えたのは1980年代からなのである.
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