特集 ケア×ケア
看護と介護が協働するとき
介護職の組織的独立と看護との協働の模索
佐野 貴俊
1
Takatoshi Sano
1
1医療法人社団和恵会介護部(静岡県)
pp.476-481
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101271
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介護福祉士誕生の背景を振り返る
長期療養を必要とする高齢者医療・介護サービスの現場において,医療はもとより介護(ケア)の必要性が増してきています.老人病院から介護療養型への転換にともない,介護の仕事は,看護補助という位置づけから介護職員という正規の職員が担うこととなりました.
一般的に介護とは「心身に障害があっても,その人らしい生活習慣を可能な限り尊重して自立できるように援助する」とされています.日常生活動作のなかで,自立できないものがあれば,何をどのように補えば可能になるかを見極め,不足を補うことで自立生活ができるようにする,ということです.我々介護職員は,その状況を観察し,情報を集めてアセスメントすることが専門性と呼ばれる部分で,ここが一般家庭で行なわれる介護との違いです.
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