特集 女性看護師の皆さんへ—ケアする男の物語
男性看護師が認識する男性であることの特異性—X県におけるインタビュー調査から
北林 司
1
1群馬パース学園短期大学看護学科
pp.1022-1027
発行日 2002年11月1日
Published Date 2002/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904072
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看護という職業には,女性性に由来するイメージがつきまとい,「看護は女性の職業」といった社会的固定観念がある.実際に看護職は,全体の約96%が女性で構成されており,男性は約4%という少数派の存在である1).
社会学者のKanterは,少数派を「特定集団の15%以内を構成し,多数派に比べて文化,地位,態度に違いが生じ,かつさまざまな不利を経験する」と定義した2).Kanterの理論に照らし合わせると,男性看護師は数の上で少数派であり,これまでの先行研究においても男性看護師に関するいくつかの不利な問題が明らかにされていることから3)6),少数派集団として位置づけることができる.
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