特集 安静苦痛を緩和する—安全性とQOLの両立をめざして
心臓カテーテル検査後の安静と看護—患者の苦痛を緩和するためにしてきたこと・していること
財津 美和子
1
1榊原記念病院成人病棟
pp.10-14
発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903640
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循環器領域において,心臓カテーテル検査・治療はめざましい発展をとげ,多くの施設で施行されるようになった.さらに,穿刺部位も低侵襲化が進み,かつて主流であった大腿動脈に加え上腕動脈,橈骨動脈も使用されるようになってきた.心臓カテーテル後の安静は,穿刺部位により異なるが,ほとんどの患者は安静によるさまざまな精神的・身体的苦痛を感じている.これらに対する看護支援は,苦痛を緩和し,安楽を提供することであると考える.患者の苦痛を緩和するには,その行為の安全性を考慮する必要がある.当院でも1984年より心臓カテーテル検査後の看護支援について段階的に研究を重ね実践してきた.
今回,私たち看護婦が患者の苦痛を緩和するために積み重ねてきたこと,いま現在実践していることを紹介し,心臓カテーテル検査における看護婦の役割について考えてみたい.
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