連載 日常看護のブラッシュアップ 患者中心の看護をめざして・11
“安静”って横を向いてもいいんですか?—肝生検後の安静
石橋 美代子
1
,
小沼 康子
1
,
桜井 照代
1
,
齊藤 理代
1
,
多田 節子
1
,
礒部 満子
1
1千葉県立佐原病院4階混合病棟
pp.170-175
発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903673
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はじめに
厚生省人口動態統計によると,1980年代後半から肝疾患患者数は増加しています.肝疾患患者の受療率をみると,千葉県は人口10万人に対し50人であり全国では45位と,その数はかなり少ないものです.しかしながら,当病棟では消化器疾患の入院患者の40%を肝疾患の患者が占めています.
肝疾患診断のための肝生検はよく行なわれる検査です.10年前は生検後24時間は絶対安静とされていましたが,数年前から3時間に短縮されています.なぜ,こんなにも安静時間が短縮されたのだろう,という疑問と,肝生検を受ける患者へより効果的な術前オリエンテーションをするために,検査後の安静の意義を検討してみました.
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