連載 考える
日常看護のブラッシュアップ 患者中心の看護をめざして・4
術後食って流動食から始めなきゃいけないの?
池田 美代子
1
,
佐藤 真理子
1
,
佐藤 由己子
1
,
趙 明浩
2
,
宮崎 紀光
3
,
礒部 満子
4
1千葉県立佐原病院外科病棟
2千葉県立佐原病院外科
3千葉県立佐原病院栄養科
4千葉県立佐原病院看護部
pp.662-667
発行日 2000年7月1日
Published Date 2000/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661903512
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
人間にとって食べるということは,生命を維持するうえで欠かせないものです.患者さんにとって食事は,破壊された組織の修復や体力を回復するうえでも重要な要素です.
一般的に消化器疾患の手術後では,消化吸収機能が低下するため,食事は流動食から開始されています.当病棟も例外ではありませんでした.しかし実際には,流動食を開始しても「味が淡白で,咀嚼感がなく満足が得られない」との患者さんの訴えがあり,多くの患者さんが流動食をほとんど摂取せず残してしまうという状況にあります.そこで今回は術後食を見直してみたいと思います.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.