学生の広場
患者を尊重した看護の効果について
新井 信之
1
1東京都立大塚看護専門学校
pp.548-551
発行日 1994年6月1日
Published Date 1994/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661904566
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はじめに
看護者の患者へのかかわり方の如何が不安の軽減や闘病意欲・自立心の高揚を左右する.実際,入院による不安や身体的ストレスに加えて看護者が関与する心理的状況が複雑に影響し,患者自身の闘病意欲をくじいてしまっている場合が多々見受けられる.
今回の実習で担当した患者は,MCTD(混合性結合組織病)という難病を持つ慢性期にある70歳の女性であった.四肢末端のレイノー現象に起因する潰瘍の疼痛と,入院生活の不安を頻回に訴えていたケースである.
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