ベッドサイドの看護
死を目前にした末期頸椎腫瘍患者の看護
川崎 英子
1
1石川県中央病院整形外科病棟
pp.1255-1260
発行日 1973年10月1日
Published Date 1973/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916772
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日進月歩の医学の進歩のなかにあっても,骨腫瘍は予後のよい疾患ではなく,心理的・肉体的に長期にかけて闘病生活を続けながら,不幸な転帰をとるケースが多い.終末期を目の前にして,生きるためのきびしい努力と肉親の愛情深い協力を得て,看護チーム全員が常に明るく,暖かいふんい気を保ちつつ,しだいに重篤になる患者の状態を冷静に把握し,患者の焦燥と苦痛と不安との戦いをどこまで援助できるだろうか,について反省もかねて考察したい.
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