特集 いま,排便介助を問い直す
[ドクターの床上排便体験記]患者のフン闘にさりげない愛を
馬場 元毅
1
1東京労災病院第2脳神経外科
pp.220-221
発行日 1991年3月1日
Published Date 1991/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900339
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つい先日のことです.Iさんという若い女性が私たちの病棟に入院してきました,彼女は約1年前,ある病院で脳動静脈奇形の手術を受けたのですが,その後も痙攣発作が頻発することから,血管奇形が残っていないか調べるために入院したのです,
そして,今回の入院でもっとも大切な検査である脳血管撮影の日,この検査では,終了後も止血のために数時間ベッド上臥床安静を保たなければなりません.このため,検査の始まる前にIさんは看護婦さんの勧めでトイレに行っていたはずですが,排便があったかどうかは看護婦さんも確かめなかったようです.
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