調査・研究
経管栄養患者の管理―必要カロリーと水分補給に関しての手順改善について
林 香代
1
,
泉 有津子
1
,
荒井 律子
1
,
笠原 洋子
1
,
村上 恵美子
1
,
中林 暁子
1
,
鈴木 明美
1
,
佐藤 正代
1
,
塚田 久美
1
1育生会横浜病院療養病棟(2階病棟)
pp.455-459
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100995
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はじめに
2006年診療報酬改定に伴い,当院療養病棟の看護業務が変化した.今まで嚥下障害で食事の摂れなくなった患者には,補液で生命管理を行なうことが多かった.しかし訪問診療の開設に伴い,胃瘻・腸瘻造設手術および経管栄養患者が増え,在宅介護へと移行すべくさまざまな試みがなされている.
当院療養病棟は定数53床.2005(平成17)年では経管栄養患者5名前後で経過していたのだが,2006(平成18)年8月初旬には18名に増加した.一般病棟では経管栄養患者は平均3~6名,夜勤は看護師3名,ヘルパー1名で,経管栄養は一日3回,経口摂取患者の食事時間とほぼ同じ時間帯で実施されている.
日勤帯看護師の人数が平均4~5名,夜勤者は看護師1名,ヘルパー2名(経管栄養患者にヘルパーがかかわるのは排泄介助のみ)の当病棟では,10名以上の経管栄養患者の管理を看護師1名で行なうには負担が大きく,医療事故およびその事後処理等で他の患者への看護不足も考えられるため,日勤帯で経管栄養の管理を終了する看護手順を行なっていた.しかし,現行の手順では,カロリー・水分量が不足していることがわかってきた.
そこで,夜勤者に負担がかからず,必要カロリー・水分量を考慮した経管栄養管理手順を考案した.なお,日勤勤務時間は8:30~17:30である.
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