連載 世界の感受の只中で・1【新連載】
老い・1
天田 城介
1
1立命館大学大学院先端総合学術研究科
pp.466-470
発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100997
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「何かを失うことは,別の何かを得ることである.老年になって人が得るのは,それまでとは異なる人生の見方ではないか.(中略)老人の毎日は,創造の連続である.暮らしの自在さを獲得する日々といってもよい./「状況」の崩壊が創造を生む.このように考えれば,さまざまな「障害」を自分の人生に組み込んでいく高齢社会は,豊かな創造に満ちた社会ということになる.高齢化していく社会は,その意味で「絶望」よりも「創造」に向かっているのであり,社会のあり方を根底から組み直す機会の到来を示唆しているといえるかもしれない」(天野 2006:9-10)
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