連載 看護の未来を決めるのは誰?⑥
コミュニティの健康問題解決に貢献する看護学生
横江 公美
1
,
北浦 暁子
1PACIFIC21
pp.640-642
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100155
- 販売していません
- 文献概要
- 1ページ目
米国では看護師としての活動は,病院に就職する前から始まっている.大学に通う看護学生たちは,大学の研究機能を十分に活用しつつ,学校周辺のコミュニティで健康問題に関するボランティア活動を行ない,実践的な看護技術と,他職種との共同作業を学ぶ.
看護学生は,看護ケアをすぐに必要とする患者よりも,患者予備軍に対する予防看護を中心に行なうことが多い.「患者予備軍を患者にしない」という活動を通じて,患者を作り出す社会的・経済的背景を立体的に理解し,現実の社会環境を改善することに力を傾ける.看護大学は,そのための多くのチャンスを提供している.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.