レポート【投稿】
医療費未収問題における医療ソーシャルワーカーとしての貢献
都成 祥子
1
,
秋田 穂束
2,3
1神戸大学医学部附属病院 患者支援センター
2神戸大学医学部附属病院 総合診療部
3神戸大学医学部附属病院 患者支援センター
キーワード:
医療ソーシャルワーカー・医療費未収・患者サービス・病院経営
Keyword:
医療ソーシャルワーカー・医療費未収・患者サービス・病院経営
pp.520-522
発行日 2008年6月1日
Published Date 2008/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101211
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要旨 近年,国民健康保険の未加入や保険料滞納問題,医療機関での医療費の未収金問題がよく取り上げられている中で,医療ソーシャルワーカー(MSW)がいかにして業務を行っているのか,また病院の収益確保にどのような貢献ができるのかということを検証した.当院においては平成18年度,MSW関与により2,982万6,052円の経済効果を得ており,①無保険・行路対応,②遡及請求,③生活基盤確保,④各種調査,⑤事務手続き関与の5項目に分類して検証した結果,①④が多くそれぞれ全体の86%,9%を占めた.本レポートではそれらの具体的な実践事例を挙げ,医療ソーシャルワーカーが得意とする対人援助技術やコンサルテーション等の能力を活用することで,「患者サービス向上」「適正な病院運営の実践に参画」することが有用であることを報告する.
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