特別記事
徘徊を生活行動と位置づけた援助の効果―抑制廃止から生まれた患者様の笑顔
松本 奈美
1
Matsumoto Nami
1
1財団法人仁風会京都南西病院
pp.382-385
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100130
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転倒・転落は心配だけど,抑制したくない.でもベッドサイドにつきっきりでいられない.
認知症のある高齢者には説明が難しいし目が離せない.堂々巡りに陥りがちな難問に
「安全に歩いてもらえるようにしよう」という看護ならではの視点で取り組んだ事例.
抑制廃止を当たり前にしたい
●スタッフの意識改革
「抑制を廃止しましょう」と目標を掲げ,京都南西病院(以下,当院)全体で取り組み始めたの,2000(平成12)年のことでした.当時は介護保険が導入され,当院は介護療養型医療施設として新たな出発を始めたばかりの頃でした.
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