連載 Let's Talk about Woman's Health⑨
早期発見が大切!「子宮がん」の話
江夏 亜希子
1
1イーク丸の内・婦人科
pp.64-65
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100011
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検診さえ受けていたら……
年齢を問わず女性たちに産婦人科のイメージを尋ねると,「お産以外では行きたくないところ」という答が多く返ってきます.特に,“がん年齢”と言われる中高年女性にとって,産婦人科は「もう用がないところ」と思っている人が少なくないようです.現実に,不正出血など自覚症状があるにもかかわらず,婦人科受診が恥ずかしいために我慢に我慢を重ね,どうしようもなくなって受診した時には,がんの末期だった――という悲劇を多く目にしてきました.
最近でこそ,女性外来ができたり,女性誌で婦人科受診を勧める特集が組まれたりで,早めに婦人科を受診する傾向が出てきて,初診でいきなり末期,という症例を目にすることはほぼなくなりましたが,それでも進行がんで大きな手術が必要だったり,未産婦なのに子宮を摘出せざるをえない患者さんは後を絶たず,ちゃんと検診さえ受けていてくれたら……と,やるせない思いをすると同時に,もっと婦人科がん検診の大切さを広めていかなければ,と日々感じています.
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