特集 難病妊産婦のケア
難病妊産婦の看護(総論)
遠藤 俊子
1
1北里大学大学院看護学研究科健康看護学専攻
pp.549-554
発行日 1994年7月25日
Published Date 1994/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903333
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はじめに
「難病妊産婦」」というイメージは,読む人のそれぞれのイメージによって,大きく異なるのではないかと思う。また,「難病」と「妊産婦」というキーワードが結びつかない読者も多いのではないかとも思われる。しかし,産科領域の診療圏を一次・二次・三次といった区分けでみる時には,「難病妊産婦」はハイリスク妊産婦と称される群に入り,経験的に二次・三次医療のなかでは,徴々たる症例数であっても増加しているのではないかと考えられる。
一方,「難病看護」について川村佐和子氏は,難病看護が拓いたもの1)として,①患者の主体を強化する看護,②在宅看護,③看護職域の発展を挙げ,「難病に対する取り組み」から看護全般へも多くの新しい課題を発見し,看護の活動を発展させてきた経過について述べている。
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