特集 難病妊産婦のケア
各疾患の看護の事例
透析妊産婦の看護
牧野 仁美
1
,
河村 百合
1
,
米山 万里枝
1
,
赤星 京子
1
1東京女子医科大学母子総合医療センター
pp.580-584
発行日 1994年7月25日
Published Date 1994/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611903339
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はじめに
血液透析患者の妊娠は,母体,胎児に及ぼす影響の安全性が確立されていないため,一般的に妊娠は許可されていない1)。しかし,子供を強く希望する患者も少なくない。この場合,医療者が妊娠継続を中断させることはできない。
当院では,そうした出産希望者のうち,①血液透析開始後数年を経過し,循環動態が安定している,②合併症がない,という条件を満たす患者に限り,チャレンジングケースとして無事に出産できるようケアしている。妊娠を継続していく場合には妊娠20週からの入院が必要である1)。
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