特集 母体救急医療・母体救命の進歩
総論
妊産婦の心肺蘇生:アルゴリズム総論
櫻井 淳
1
SAKURAI Atsushi
1
1日本大学医学部救急医学系救急集中治療医学分野
pp.161-165
発行日 2022年2月10日
Published Date 2022/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000036
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妊産婦心肺蘇生アルゴリズム作成の歴史
世界各地の蘇生団体を統合する目的で,国際蘇生連絡委員会(International Liaison Committee On Resuscitation:ILCOR)が1992年に設立された。ILCORでは2005年より論文をレビューし,その結果を国際コンセンサス(International Consensus on Cardiopulmonary Resuscitation(CPR)and Emergency Cardiovascular Care(ECC)Science with Treatment Recommendations:CoSTR)として発表している。このコンセンサスに基づいてILCOR加盟各国がそれぞれのガイドラインを作成し,そのガイドラインの改訂を5年ごとに行ってきた。2015年からILCORはGRADE(Grading of Recommendations, Assessment, Development and Evaluation)システムを中心とした方法でCoSTRを作成することとなった。
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