特別寄稿
病院と助産所における妊産婦ケアの実態(下)—WHOの「正常出産ケア実践ガイド」中のカテゴリーB,C,Dを用いた調査から
蛭田 由美
1
,
斉藤 早苗
2
,
末原 紀美代
3
1藍野学院短期大学
2大阪府立看護大学大学院
3大阪府立看護大学
pp.421-424
発行日 2002年5月25日
Published Date 2002/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902879
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はじめに
今回私たちは,WHOの「Care in Normal Birth:a practical guide」(邦訳「WHOの59カ条お産のケア実践ガイド」戸田律子訳,農文協刊)1)をもとに,病院および助産所における妊産婦ケアの実態調査を行なった。WHOのガイドラインは,正常な出産の診療に関する勧告を4つのカテゴリーとして提言している。カテゴリーAについては,(上)として前号(56巻4号71〜76ページ)で報告した。
続いて本稿では,カテゴリーB:「明らかに害があったり効果がないので,やめるべきこと」,C:「十分な確証がないので,まだはっきりと勧めることができないこと」,D:「しばしば不適切に使われたり,不適切に実施されること」に該当する妊産婦ケアの実施状況について報告する。
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