クローズ・アップ
—岩手県の出産ケアの実態と助産婦の意識を調査,改善に取り組む—小笠原敏浩医師
pp.179
発行日 2002年3月25日
Published Date 2002/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902826
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わが国の女性一人が生涯に産む子どもの数は未来においても1.39どまりと,先日「将来人口推計」で出ました。女性にとってお産はますます人生上の貴重な体験となりましょう。出産が「良き体験」となるよう,医療関係者にも努力が見られるようになってきました。しかし旧態依然とした実態があるのも事実です。
岩手県の年間出生数は約12,000人で,出産は約20施設の病院と数か所の診療所でなされています。周産期医療の成績はいいものの,産む人々にはどんなケアがなされているのか。県立久慈病院に勤務していたとき,疑問に感じた小笠原敏浩医師は県内の勤務助産婦を対象に出産ケアの実態と助産婦の意識を調査しました。「調査」の回収率は91.4%にも昇り,自由記載欄には改善への意欲がビッシリ書き込まれていました。小笠原医師も助産婦の出産ケア向上のための意欲にどうにか応えたい,共にがんばっていきたいと燃えています。(本文の特別寄稿「岩手県の勤務助産婦の分娩に対する意識調査」と特別記事の座談会も併せてお読み下さい)
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