研究・調査・報告
父親の育児に関する学習—夫立ち会い産の現況
二宮 恒夫
1
,
谷 洋江
1
1徳島大学医療技術短期大学部
キーワード:
夫立ち会い産
,
父親の育児
,
父親の役割
Keyword:
夫立ち会い産
,
父親の育児
,
父親の役割
pp.534-537
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902193
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父親が育児に関わってゆくようになるためには,早期から育児に関する学習の場に参加を促し,父親の役割を認識させることが必要である。父親にとって,そのような最初の有効な学習の場は,夫立ち会い産である。出産前には約半数の夫婦はともに夫立ち会い産を希望し,夫あるいは妻のどちらかが希望する場合も含めると8割に近い。しかし,実際に夫が立ち会っている割合は,36%であった。夫立ち会い産は,夫が父親になるごとを自覚する瞬間である。止むを得ない事情で立ち会えないこともあるが,夫婦の希望どおり夫立ち会い産が増えるように積極的に取り組まなければならない。このことが良好な父子関係の発展に結びつくと考える。
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