特集 ニードにこたえる
夫・父親の立場から提言したいこと
中島 修平
1,2
1米国カリフォルニア州フラー神学大学院神学部
2国際ニューホープ・ホスピス研究会
pp.727-731
発行日 1988年9月25日
Published Date 1988/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207461
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「子どもは,助産婦さん,ドクターの協力を得て,妻とともに,妻を通して,父親が出産する」という自覚をもち,それに基づいて行動できることが,夫であり父となる"妊父"また"産父"の最大のニードではなかろうか。
英語では,子どもを「もうける」ことを示す動詞を母親に対してはbear,父親に対してはbegetで厳密に使い分け,父親の「産み」の独自性を保持している。日本語では父親専用の動詞はない。今回の経験を通し,父親の果たすべき,また果たしうる役割は実に多く,また必要とされていることがわかった。
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.