特別記事
産褥の会陰部ケア—欧米における歴史と現在の温熱・冷却療法
長谷川 ともみ
1
,
Mary Ann Rhode
,
Mary K. Barger
1富山医科薬科大学医学部看護学科
pp.523-532
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902192
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19世紀の終わりから産褥婦は,産後の会陰部のケアを多大な労力をかけて行なってきた。感染を防ぎ,傷を癒し,母親たちを快適に過ごさせるために,わずかの理論と研究データをもとに手の込んだ管理法が様々に考案されたが,これら管理法のほとんどは時間とエネルギーがかかりすぎ,母親たちは母親役割獲得など,より重要な課題がこなせないほどだった。今回,会陰部のケアの歴史と現在および主な研究報告を総説し,今日の有効な会陰部ケアのための基礎としたい。
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