特集 助産婦のキャリア開発
キャリア開発:組織と個々の助産婦のコミュニケーション
福田 紀子
1
1横浜市立市民病院
pp.29-33
発行日 1998年1月25日
Published Date 1998/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901856
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はじめに
助産婦が社会の要請に応え,専門職として社会的評価を得ていくためには,継続した助産婦教育の充実強化,体系化を図っていく必要があり,生涯教育という視点から助産婦を含む看護職の教育のあり方が近年検討されてきた1)。一方,助産婦個人としても,魅力ある仕事と満足でき,職業を通してのキャリア開発に主体的に取り組んでいくことを望んでいる。
横浜市立病院では,看護サービスの質の確保を図ることを目的に,看護職員のキャリア開発の考えを基盤にした人材育成に取り組んでいる。その一つとして助産婦育成プロジェクトを設置し,平成8年4月から9か月間にわたり,助産婦育成のあり方について検討した。私は病院助産婦,教員,修士課程の学生と,立場や役割を変え,再び臨床へと歩みをすすめる中で,メンバーの一人としてプロジェクトに参加する機会を得た。そして現在は精神科看護婦としての,新しいアイデンティティを形成しはじめている。
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