特集 教員に必要な経営的感覚Part1
教職員の組織化と個々の意欲の向上
西村 千代子
1
1日本赤十字社幹部看護婦研修所教務部
pp.489-492
発行日 1995年6月25日
Published Date 1995/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901130
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看護婦学校の専任教員として就職した方々から,毎年4,5月頃に,職員としての服務規程はあっても,業務の範囲を示す専任教員の業務基準がない,会議等の運営に関する規程がない,年度ごとにまたはその時の事情により一方的に教員の担当科目が変えられる,などの不満や不信の声を聞く.このことは,まさに学内の組織化の遅れや不備を示すものと受け取れる.
今から20年前の1975年に,岩内ら1)により初めて「看護学校の組織と運営」に焦点をあてた実態調査が行なわれた.調査の結果からは,組織の構造とその運営のあり方が教員のモラールに影響し,それはまた教育の対象である学生に大きく影響することが考えられ,それを読んだ教員は大きな示唆を受けた.
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